紅釉について
この赤い色は 1300度の窯の中で釉薬の発色によって焼き上げています。
低火度の上絵付けとは異なり 一つ一つ微妙に変化があります。その中でも
特に発色の綺麗なものだけを展示しています。 釉薬の調合や窯でやきあげる
温度は毎回同じ条件ですが、30年近くやり続けてもそのつど変化があり、
真紅 紅紫 桃色 と窯の中で隣にあるものでそれぞれ色が違います。
このような非常にデリケートに発色する自作の釉薬を使い制作しております。
一つ一つ轆轤で手作りしたもので 大量生産ではありません。やさしい形
の中にも凛とした緊張感のある格調高い作品です。赤は おめでたい色なので